将棋の話12 ~将棋ソフトの棋力

最近将棋の話が多いですが、
興味のない方はスルーしてくださいね。

将棋ソフトの話です。

将棋のコンピュータプログラムが年々強くなっていて、
いまやアマチュア四段ほどの強さになっている。
プロ棋士の間でもそのことは話題になっていて、
大学教授もしているプロ棋士でコンピュータ将棋プログラムの開発にも携わる人が、
「10年以内に名人にも勝てるようになる」
と予言するほどの進歩速度なのです。

世界コンピュータ将棋選手権というのが毎年開催されていて、
そこで実際に将棋プログラムの進歩具合が確認できる。

2005年の選手権はすでに終了していまして、
順位が以下の通りであった。

1位 激指
2位 KCC
3位 IS将棋
4位 YSS

それぞれソフトとして商品化されていて商品名は以下の通りです。

激指→激指シリーズ--最新「激指4」
KCC→銀星将棋--最新「銀星将棋5」
IS将棋→東大将棋シリーズ--最新「東大将棋8」
YSS→AI将棋シリーズ--最新「AI将棋 Version 12」

KCC=銀星将棋は北朝鮮のプログラマーが開発したものですが、
それ以外はすべて日本人のプログラム。
激指とIS将棋は東大の学生がやり始めた「東大将棋」系で、
激指はIS将棋からの分家みたいなもの。

上位4チームは毎年順位が入れ替わるほど激戦で、
棋力は拮抗していると言ってよいでしょう。

強いソフトは、強いだけあって値段もお高い。
だから毎年全部最新バージョンを買うなどということは
よほど金持ちしかしないでしょう。
私もせいぜい毎年このなかのひとつを買うぐらいです。

持っているのは、
「激指4」と「東大将棋定跡道場完結編」の二つ。

東大将棋定跡道場完結編は、2004年前期バージョンと言ってよい。

2004年前期 「東大将棋定跡道場完結編」
2004年後期 「東大将棋7」
2005年前期 「東大将棋8」

ですからすでにかなり古いものになっているわけです。

「激指4」はいまのところ最新バージョンで、2005年前期バージョンです。
世界コンピュータ将棋選手権のレベルでいえば、
「東大将棋定跡道場完結編」は2003年大会
「激指4」は2004年大会のレベルと考えられます。

このところ思い立って将棋ソフト同士で対戦させてみて、
棋力がどの程度なのか調べるということをやりはじめた。

きっかけは、
メジャーな大会に出場していないノンブランドフリーソフト、
Bonanza=CSA将棋というのがありまして、
それがかなり強いと評判なので、
どの程度なのか確かめてみようと思ったからです。

「激指4」(以後、激指と表記)
「東大将棋定跡道場完結編」(以後、東大将棋と表記)
「CSA将棋Ver3.01」(以後、ボナンザと表記)

をそれぞれ対戦させてみてどんな指し回しをするか試してみた。

結果は、まず「東大将棋」と「激指」ですが、
先後を替えて4回やってみましたが、

「激指」の4勝0敗。

どうも格が違う、というような感じでした。
「激指」の指し回しには独特の癖があって、
まず定跡の手順で進んだあと、中盤になるとのらりくらりといい加減な手を指す。
それで相手が有利とか優勢に一端はなるのですが、
そこからが凄い。
終盤が強く、徐々に形勢を挽回してきて最後には逆転で勝ってしまう。

これが人間なら負けたほうのダメージが大きい、
嫌な指し方をする人ということになりますね。

それと対戦した東大将棋の印象は、真面目に堅実に指しているけど、
あんまり才能のない人という感じになってしまう。

「激指」と「東大将棋」の棋力の差は歴然としていますので、
今度は「激指」と「ボナンザ」で対戦させてみることにした。

結果は、先後替えて1回ずつ2回対戦したのですが、
1勝1敗の五分だった。

世界コンピュータ選手権優勝ソフトに、
対戦成績が五分のフリーソフト!

一手ずつ私が進めてゆくわけですが、
途中、思わず凄いと呟きそうになった好手の連発があったり。

終局したものを改めて棋譜解析してみても、
双方に「好手」という判定がそれぞれ4、5回はでる。

なんかねえ、
プロ棋士同士の将棋観戦しているような気分になりました。

ボナンザは強いです。
近々「激指」と「ボナンザ」の名局と呼べそうな棋譜を、
解説付で掲載してみたいと思います。

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