将棋の話15 ~将棋ソフトの好手2

昨日(2005年11月6日)瀬川晶司さんが
無事四段昇段・フリークラス編入試験に合格なさいまして、
プロ棋士になられた。

Biglobeブログを借りている義理もあって
将棋の話と題して、プロ編入試験の過去4局について
四の五の感想を綴ってきましたが、
昨夜10時頃から急に私の記事へのアクセスが増えました。
それまでほとんど誰も読まなかった記事に、
集中的にアクセスされますと書いた本人は複雑な心境です。
まあ、分かりやすく書いてると思うので
参考にするなりなんなり勝手にしていただければよろしい。

瀬川四段ネタ一色になっているテーマのなかに、
私だけマイペースで坦々と将棋ネタを書いてゆこうと思います。

前回ご紹介した、
私が「好手」と感じた手筋の話ですが、
(図1)(図2)についてそれぞれ手順を載せます。

いちおう念のため言っときますが、
「私が好手だと思った」実際に指された手順を
それぞれ本譜どおりに紹介するものであって
この局面のこれが最善手だ、
と言っているわけではありません。

この局面の最善手かどうかは知らんが、
将棋を指し始めた初心者は
チャンスがあったら実際こういう手順で指してみるとよいですよ、
という参考手順ということですね。

まず(図1)です。



この局面を一瞥して後手玉の囲いの急所は玉頭だろうということは、
私も分かりましたし、すでに▲8五香と打ってあります。
ここには玉を含めた3枚利いてますので、すぐにここを受ける必要はなさそう。
▲7五桂と打たれたら△7四角とするかもしれませんが、
ここの攻防は少し早すぎるかもしれません。
受けるなら▲1二飛と打った局面ですからそっちにしたい。

で、「東大将棋定跡道場完結編」くんは、こう指しました。

「(図1)よりの指し手」

いつでもこのような受け方ができるわけではありません。
後手の4筋の歩が切れているからこういうことができる。
先手の銀はいわゆる「歩越銀」だから4筋の歩を攻めるには
かなり手数がかかりそうです。
「馬の守りは金銀3枚」に相当するので、
大変固くなった。
一歩捨ててこのような手順で受けることで、
非常に固くすることができます。
これで数手反撃の手を指す余地が生まれます。

とは言うものの、この図の局面では攻め駒が足りませんね、
どうしましょう?

次に(図2)です。



最初に種明かししますと、
これは「プロアマ対決」という企画で指された将棋の棋譜で、
先手は昔のアマ名人小池重明、
後手は森雞二九段(現在)です。

「(図2)よりの指し手」

これも(図1)同様先手の5筋の歩が切れているからできる受け方。
ここで後手森九段は龍を逃げていては▲5八歩と打たれて、
歩と金の2枚守り駒が増えただけの手損になりますので、
龍を放置して攻めに転じましたが、
この手損が大きく、先手の勝勢は決定的になりました。

とても参考になる受けの手筋だなと、
棋譜一見して「ほー」と感心した手順です。

ということで、
憶えていて損はない
初心者のための将棋のお話でした。

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