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zoom RSS 「逸機」とは?

<<   作成日時 : 2006/04/22 00:06   >>

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久々に将棋の話です。

プロの将棋では現在
第64期「名人戦」が
森内俊之名人と谷川浩司九段の間で
第24回「朝日オープン」が
羽生善治三冠(+朝日オープン)と藤井猛九段の間で
同時進行中です。

「名人戦」は森内名人の先勝。
「朝日オープン」は1勝1敗。

「名人戦」の主催が毎日新聞から朝日新聞に代わるとかなんとか。
そうなったら来期の「朝日オープン」はどうなるんだ?
という話もあるが、それは他の人に任せておきましょう。

年度がかわって「NHK杯」も始まりまして、
コンピューター将棋やネット将棋ではお馴染みの
勝又清和五段が予選を抜けてきた
というので、その一局を一回戦の最大の楽しみにしています。
よく見る顔だとなぜか応援したくなるもんです。

相手は関西棋界のトップ5には入るであろう
前期好調だった谷川研究会メンバー井上慶太八段。
A級在位経験もある井上八段相手で
勝てるんかいな勝又さん。
久保利明八段が関西に所属替したらしいし、
(私は久保さんが東京所属だったとは知らなかったりした)
関西勢を応援したい気もするが
勝又さんにもがんばってもらいたい。

今期から「NHK杯戦」はステレオ放送になったようです。
直前の谷川浩司九段による将棋講座が楽しみで、
毎週欠かさず観ようと心に決めているのであった。

プロの将棋の話はここまで。

ここからは再び
「初心者にもしかしたらためになるかもしれない」
将棋の話をします。

独学で将棋の腕をあげようと思えば、
将棋ソフトはいまや必須アイテムと言えるでしょう。
フリーソフトのボナンザでも悪くはないが
製品版のいいものが一つは欲しい。

推薦するのはコンピュータ将棋プログラム3強の製品版

「東大将棋8」
「激指5」
「AI将棋ver13」

のどれかである。
こうすでに書きましたね、どこかで。

「AI将棋ver13」にもほかの2ソフト同様
「棋譜解析」と「検討モード」はついておりました。
ご安心ください。
AI将棋では正確には「棋譜解析」と「AI検討」ですが。

「AI将棋ver13」にも「AI奨励会」といって
プロ棋士養成組織「奨励会」に似せたシステムで、
昇級昇段してゆく対戦モードがあります。
それで現在修行中なのですが、
5級(*注)からなかなか上がれない。
(*4月23日11勝4敗でやっと4級に昇級しました(^-^;;)

同等の級位のAI棋士さんの序盤は
どうみたって中級クラスのものではありません。
こんな出鱈目な序盤を指す5級は
人間では絶対にいない。
しかしながらそれにころっと終盤でひっくり返される
私はいったいなんなのよ。

そんなぼやきはさておき。

「東大将棋8」の、というか以前のバージョンでも同じですが
「棋譜解析」が一番見やすいので、
棋譜を一度はこの解析にかけてみるのですが、
判定には4つ種類がある。

「好手」
「悪手」
「疑問手」
「逸機」

東大将棋の「好手」はほかの二つのソフトと判断の仕方が違うようです。
「形勢がよくなる手、かつ、ソフトが読めなかった手」に
この判定がでるらしい。
ソフトの読み筋だったら最善手であろうが「好手」判定はでない。
「悪手」は
「形勢を一気に損なう手」で、
10の候補手のなかに入らないようなもの。
「疑問手」は
「一応ソフトの読みの中で候補に挙がるのだが次善手以下の手で、
やや形勢を損なう手」

では「逸機」とはなんぞや?なのですが、
文字通り「チャンスを逃した」ということで、
「一気に形勢をよくする最善手があったのにそれを逃した」
という場合に判定されるようです。
これも決して悪手ではなく、
いくつかの有力な候補手のなかに入っているもの、らしい。

ここまでが前ふりです。

「AI奨励会」モードの、私が5級でAI棋士4級と平手で対戦した将棋の
局面図をまず見てください。

(図)


(図)は、先手の私が▲5五銀と出たのを
後手が△5四歩と咎めてきた局面です。
次に私は▲6六銀と引いたのですが
この手が「東大将棋8」の「棋譜解析」に
「逸機」と判定されてしまった。

なぜ? 
と思うが私にはよく分からない。

「検討モード」に切り替えてソフトの読み筋を確認してみると
最善手は▲4四銀と出ろ、ということであった。

図の局面は手の幅が大変狭いので、
初心者でも分かりやすいほうだと思います。

放置すると銀がタダで取られますから
それに対処しないといけない場面です。
銀をとられるに勝る好手があればいいのですが
残念ながら他の手がなさそうなので、
5五の銀とりをなんとかするしかない。

手は3通りある。

▲4四銀
▲6四歩
▲6六銀

私は「東大将棋8」が最善手とした▲4四銀がよくないと思い、
残りの二つの手しか考えなかった。

▲4四銀は以下△同金▲同角のときに、
△8六飛と走られる。
▲8八歩と受けても△8七歩と合わせられて、
△8七飛成が受からない。
龍作らせたらうるさいので、
この手はよくないと判断したから候補手から外した。
(実際にはこうはならなかったようですけど)

それで▲6四歩を少し深めに読んだ。
これは四間飛車の手筋なので、
有利になるかもと思って読んでみたら
どうもうまくなさそうだった。
▲6四歩に△5五歩と銀を先に取られ
▲6三歩成とするも△7一銀と引かれて、
仮に▲5三と△同金▲6一飛成としても
△6二銀とか△7二飛でどうも駒損を回復できそうもない。
相手に銀もたれてどうもうるさそう。
(実際には△7一銀のときに▲6二歩があって、銀損は回復できたようです。
私には読めませんでした)

それで結局▲6六銀といったんは引いておいて、
次に▲5五歩として歩の交換を狙おう、
ということにした。

もともと▲5五銀とでたのも、
後手に5筋の歩を突かせる狙いだったのです。
突いてこなけりゃ▲6四歩として△同歩▲同銀で
次に▲6三銀成を見る。
△5四歩なら▲6六銀といったん引いて、
▲5五歩△同歩▲同銀△5四歩▲6六銀となり
2歩手持ちにし▲1四歩と端攻めを狙って
先手十分ではないか、
と思っていたのです。

本譜では後手が△5三銀としてきたので
端攻めは見送って▲7五銀と出て、
6筋での激しい攻防になったが
読みとしてはこれでよいのではと思っていたのです。

その▲6六銀が「逸機」‥‥。

この程度の読みでは
駄目だということなのでしょうね。

難しいわ将棋。

なおこの記事の棋譜は、
本譜に検討手順をつけてここに掲載しましたので
よろしければどうぞ。

「棋譜一覧」

(渡野川)


最強 東大将棋 8


将棋ワールドチャンピオン 激指5

将棋ワールドチャンピオン 激指6


AI将棋 Version 13 for Windows


世界最強銀星将棋6 双頭の龍

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