母性とは

この記事はかつてもっていたHPで
「テレビメディアの壮大な虚構への反論-「脳の奇跡」の嘘を糾す」
というタイトルで2001年11月18日に書いて
即日アップしたものの一部です。

5年前ですよ、5年前。

この日、TBSで放送された3時間に及ぶ
TBS創立50周年特別番組
「生命38億年スペシャル-人間とは何だ!?奇跡の脳・・・自己を探す感動の旅」
を視聴した直後に書いたものです。

母性とわ~、とフェミニズム系の論者がのたまっておいでだったので、
そのことに5年も前にすでに言及している自分の文章を
再び掲載してみる気になったわけです。

私が飼った鶏の話は
また別の機会に書くつもりですが
その鶏の話がでてきます。

「母性は本能ではない」

など「自然法」を説く私には自明のことです。

そんなことは基礎中の基礎であって
「自然」というものを理解し
その重要性を自覚することも
この「事実」を理解しない人には
できないでしょうね。

以下、「ミラーニューロンの活性化が幼児虐待の対策だ」と
TBSがしたプロパガンダへの反論として書いた文章です。
ミラーニューロンに関しては再度ブログに記事も書いてますから
重複するところはあると思いますが
こっちのほうが古い記事です。

「同じ年齢の女ばかり集めて育てると母性が育たない」
「フェミニズムが女性に起こる精神病理の原因」


ということの実証にもなるかもしれませんよん。

------

番組の趣旨は、この世紀の大発見ミラーニューロンが
人が人に共感する能力の源であって
ひいてはこれが幼児虐待の対策として有効である、
ということを視聴者一般に向って知らしめる、というものであった。
人が人に共感できなくなったから幼児虐待をするようになった。
共感することは「みんな」仲良くすること、
「家族」を大切にすることで培われ、
それによって幼児虐待はなくなる、という宣伝をしたかったのであろうが、
ミラーニューロンの神経細胞を活性化すれば、
共感する能力や「なかま」「みんな」「家族」という意識が発達し、
やがて幼児虐待がなくなる、という説について、
私はこれを事実を提示して完全に反証することができる。

これから提示する問題をミラーニューロンという考え方を用いて
解いてみれば一目瞭然になる。

私は前後2回、小学校の校門前で売っていたひよこを買ってきて、
鶏を雛から親鳥に育てた経験がある。
一度目は、雌雄一羽ずつ二羽の雛を買ってきた。
オスはすぐ死んだが一羽残ったメスは親鳥まで育った。
ある日、いつものように鶏小屋から外へ出してやり
監視しながら自由に遊ばせていると、
庭先にある物置小屋の奥に何度も入っていって何かごそごそしている。
疑問に思いつつも自由にさせていると、物置小屋から彼女が出てきた。
彼女が鳥小屋に入ってゆくのを見計らって鳥小屋の出入口を閉じ、
物置に行ってみると、その隅に、
傍においてあったダンボール箱から林檎が傷まないように下敷きにしてある
マカロニ状の白い発砲スチロールを取り出して構築した
真っ白な巣が丁寧に作ってあり、
そこに褐色の卵がひとつ、産み落とされていた。
つまり鶏は、巣作りをしていたのであった。


鶏が卵を産むことは、人間が子供を産むことと同じであって「本能」です。
(正確には排卵ですけど)
巣作りをすることはすなわち「母性」というもので、
人間が子供に乳をやったりする育児と同じである。
幼児虐待をする人間は育児放棄の事例であって、
すなわち鶏の巣作りをしないという行為と同じである。
これをTBSが世紀の大発見と嘯いた
ミラーニューロンで説明してみればよいのである。

ミラーニューロンは、模倣する脳の機能のことだ。
つまりTBSの世紀の大発見によれば、
鶏の巣作りという「母性」は
誰かがやっていることを模倣したためにできたことになるが、
残念ながらこの鶏は雛のころから
私という人間に飼われていたのであって親をもたない。
巣作りする鶏の姿など一度も見たことがないのである。
もちろん、私は人間だから鶏の巣作りをしてみせてやることもしていない。
けれども彼女は、鶏の「母性」の象徴であるところの巣作りをしたのである。
ミラーニューロンの発達は、仲間意識や、みんなという意識を育て、
家族というものを作るとTBSは嘯いたが、
残念ながらこの鶏はたった一羽で飼われたのであって、
ほかに仲間も、家族も、持たないのである。
TBSの理屈ではこの鶏は絶対に巣作りなどしないはずなのである。

ところが事実は巣作りをした。

この鶏の「母性」はミラーニューロンでは全く説明できない。
つまりTBSが吹聴したことは世紀の大発見でも何でもない、
嘘である、という証明だということだ。
 
こういうと愚かなステロタイプ頭が言い勝ちな反論がある。

「人間と鶏の母性を同一視するのは間違いである。
人間の脳は極めて高等なもので、
鶏のなかにミラーニューロンがあるとは限らない。
これは人間特有の神経細胞である。
鶏がした巣作りが学習によらない以上、
それは本能がさせたのであって人間の事例とは異なる」

果たしてそうだろうか?

人間の脳が高等で、
鶏の脳が下等であるというのは人間のただの驕りでしかない。
ここでインテリ気取りが持ち出した理屈は
単に昔から存在する古典的ステロタイプであるところの

「本能か学習か」の二分法でしかない。

人間は学習する生き物だから高等で
本能のままに生きる鳥類は下等であるという何の目新しさもない
硬直化した図式的理解でしかない。
それが世紀の大発見とはお笑いである。
「学習でないならば本能だ」
ということへも事実を以って反証しておこう。
 
私は前後二度に渡って鶏を飼って育てた経験があると先に述べた。
二度目のケースがまさにそれへの反証事例になる。

二度目は、同じように校門前に売りにきたヒヨコを一度に六羽買ってきた。
一度親鳥まで育てることができた自信と、卵を産むことに味を占めて、
メスばかりを六羽飼うことにしたのだ。
この雛たちは一羽も死ぬことなくすべて親鳥になった。
かつての鳥小屋のなかでまとめて六羽を飼うことになったのである。
しかしながら前のケースとは決定的な違いがあった。
すべてのメス鶏は一羽も巣作りをしなかったのである。
鳥小屋のなかで糞のうえに産み落すのもいれば、
物置小屋の土の上に無造作に産み捨ててあるものもあったが、
ひとつとして自力で作った巣のうえに産み落とされた卵はなかった。


もしも鶏の巣作りが本能ならば、
この六羽も例外なくすべて巣作りをするはずであろう。
それをしなかったのだからこれは本能ではないということだ。
養鶏場を見学してみれば分かることだが、
鶏で巣作りをするものはほとんどいないはずだ。
最初に私が飼った一羽が例外的に巣作りをしたというのが正解である。

実例を挙げて証明できたことはこういうことだ。

「巣作りをするようになるのは、
本能でも、学習でもどちらでもない」

どちらでもない以上、
本能と学習のいずれもがパランスよく機能したことろで、
巣作りするようになるものではない、ということも意味する。
つまり、「本能か学習か、あるいはその中庸か」という
ミラーニューロンを持ち出す大前提にあるTBSの連中のステロタイプが
根本的に間違いである、ということの証明なのである。

「母性は、本能でもなければ学習によっても育たない、
それ以外の何らかの要素があってできあがるものである」


これが事実である。
このように簡単に反証されてしまうことの、
何が世紀の大発見なのだろう?

ちなみに付け加えておくが、二つの事例で明らかなように、
同じ条件のもと飼われた鶏の決定的な違いは、
一羽で飼われたか、六羽纏めて飼われたか、である。
巣作りをしなかった本能の赴くままにただ卵を産みっぱなしにした鶏は、
「仲間」「みんな」姉妹のような「家族」をもっていたが、
巣作りをした鶏はたった一羽で
「みんな」も「仲間」も「家族」もなく育ったという点である。
女ばかりの成育環境で育ったがゆえに
母性を喪失した例証とすることもできるのではないか?

TBSが視聴者を洗脳しようとしたこととは
正反対の現象として顕れたということだ。

人間であれ、鶏であれ、
「母性」というもののシステムに根本的な違いはない。
人間が大きな脳を持ち、複雑な思考機能を持つからといって
出来上る人格や生き方までもがみな高等になるとは限らないのである。
鶏は脳が小さくシンプルだが、
それに相応しくシンプルに極めて高等な
自然の摂理というシステムと一致した生き方を体現しやすいのであって、
人間には複雑な思考をしつつ
極めて下等な生き方しかできないものも多いということだ。

------

以上、再掲載文の引用終了。

「母性」はどうやったらできてくるもんでしょうねえ?
当然、私はすでにそのメカニズムを解明してます。
そうしたうえで、
ジェンダーフリー派という軽佻浮薄で思考の劣った人たちや
バブル期以降のフェミニズムを毛嫌いしているわけですな。

そいういうことも知っておかないと
正常な人間も病人にしてしまうような
お偉いカウンセラーさまさまに成り下がってしまいますので
当然です。

自然」ということを粗末にする人間に
心理療法はできませんからね。

(渡野川)

・ カウンセラーを名乗るまえに
・ ミラーニューロンの話
・ 心理療法の現場にて
・ ジェンダーという概念
・ ジェンダーフリーをめぐる誤解と偏見
・ 成田ED
・ ジェンダーフリーの嘘
・ 性教育という名の洗脳

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