東大将棋定跡道場完結編

あんまり将棋ソフトばかりインストールしたままだと
OSの起動そのものが遅くなるので、
たいていは最新バージョンを購入すると
古いバージョンは削除してしまうのですが、
東大将棋だけは二つのソフトをインストールしている。
そのひとつがこれ。

「東大将棋 定跡道場 完結編」

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東大将棋には、「四間飛車道場」「矢倉道場」「居飛車道場」など
定跡将棋を深く勉強するためのシリーズがあって、
それらの集大成ともいうべきものが「定跡道場完結編」です。

「完結編」となってますので定跡を追究するのもこれが最後
ということなのでしょう。
居飛車、振飛車の主だったすべての戦形と
駒落ちの定跡手順が勉強できる、
定跡講座」と
その成果を試す
定跡道場」「定跡次の一手」機能が秀逸で、
定跡形の将棋を勉強したいとき、
私は今でもしばしばこれを使っています。

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定跡講座」とは
戦法・戦形ごとに初手からの手順を
解説付で再現する機能で、

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指手の評価から局面の形勢、
変化手順の意味と評価を分かりやすく解説してくれます。
ここで一通り定跡手順を勉強し終えたら、
「定跡道場」と「定跡次の一手」が待っています。

定跡次の一手」では
局面図から次の一手を指す問題が
20問出題され、正解率の高さによって
ランキングされるようになっています。
この「次の一手」問題をずっと解いてゆくだけでも
かなりの気力アップになりそうです。

定跡道場」はある程度定跡手順を進めた局面から
コンピュータ相手に実際に将棋を指してみることができる機能で
8枚落ちからの駒落ち定跡の対局や
相居飛車戦、居飛車振飛車対抗形のどちら持ちでも指せ
先後を選ぶのも自由です。
対戦する相手も初級・中級・上級の棋力から選ぶことができ、
対局開始局面までの指手の進行には
定跡講座のときのような解説が付きます。
解説をスキップすることも可能。

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「定跡道場」は、最新バージョン「東大将棋8」にもついていますが
すべての定跡を網羅した「定跡講座」は
このバージョンしかありません。

この三つの機能を十分に使い込んで、
定跡を憶えたら、
レーティング戦」と「フリー対局」です。
レーティング戦」は
実際の将棋道場や「奨励会」などでの
昇級昇段のシステムに似せた対局ゲームで
200ポイント10級から始めて勝つごとにポイントが加算され
昇級昇段してゆける対局機能です。

フリー対局」は、普通の将棋ゲームと同じで、
「人対人」「人対コンピュータ」「コンピュータ対コンピュータ」
の対局ができる機能で、
対戦するコンピュータの棋力には
アマチュア10・8・6・4・2級
初段・二段・三段・四段・長考派の10段階が選べ、
戦形の「全戦形」「振飛車「居飛車」の三種類が選べます。

定跡は東大将棋オリジナル100万手定跡を使用。
定跡編集機能がついていて、
新しく定跡化された手順を追加することがきる。

コンピュータと対局する際、
人間が考えている時間も考慮時間として使う
先読み機能」があり、それのON/OFFも選択できる。

さらには、将棋ソフトでは欠かせない機能になった、
棋譜解析」と「検討モード」がついています。

棋譜解析」は、終局した将棋の棋譜を読ませて、
一手ごとに形勢をグラフにして表示したり、
その手の評価を「好手」「疑問手」「逸機」「悪手」で示してくれる機能で、
その局面の最善手は何かを
ソフトの読み筋と合わせて表示してくれるものです。

検討モード」は、
その局面で指しうる手を最善手から順に最大10個まで明示してくれる機能で、
ソフトの読み筋が確認できるので
大変便利です。
ただし、この機能がソフトについたために
ネットでの将棋対局で
「ソフト指し」という八百長をする人間が登場し、
「将棋倶楽部24」でも、
ソフト指しの有段者が相当数
出現するようになっているらしい。

私も「YAHOO将棋で何度もソフト指しにはお目にかかっていて
不愉快な思いをしていますから
一長一短というところですが、
うまく使えば、独力で棋力アップすることができるので、
ありがたい機能です。

以上が「東大将棋定跡道場完結編」の機能の概要です。
機能面では申し分のない充実ぶり、
ということができるでしょう。

肝心の棋力ですが、
2004年3月発売なので、
プロの将棋を常に鑑賞している人にとっては
少し古く感じるだろうし、
コンピュータ将棋に精通している人には
やや弱いと感じるはずです。

ソフトどうしの対局を実際に何番もやってますが
最新バージョンより棋力はやや劣ります。
定跡そのものが最新のものではない
ということもあります。
今プロ棋戦で大流行中の「後手一手損角換わり」は
「定跡講座」にはありません。
また「評価関数」が最新版とかなり違うようで、
「棋譜解析」結果も、
「検討モード」での読み筋も
かなり違います。
そのあたりから来る棋力の差なのでしょう。
同じ手を何度も繰り返す「キツツキ攻め」も
わずかに残っていて、
そのあたりに不満は残りますが、
実際に対局してみた感触では、
十分やりがいがあるほどの強さです。
アマチュア有段者の実力はあるといってよいでしょう。

恒例により、また対戦棋譜を掲載しておきます。
このレビューを書くために対局した最新のものです。
この一勝するまでに3回負けている、
ということは付け加えておきます。
(負けた棋譜はなさけない手を指しているので見せられません)
常にこんな将棋を指しているわけではありませんので
念のため。

対「東大将棋定跡道場完結編四段戦」戦第1局

今回の対局も
私が先手・四間飛車、ソフトが後手・居飛車の対抗形で
ソフトのほうが奇妙な手順での穴熊。

終局後の「棋譜解析」は
これです。

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指した感触はたいへんよかった。
ボナンザ相手にするときのような
苦しさや疲労を感じませんでした。
東大将棋定跡道場完結編四段さんは、
堅実に指しているけど、
鋭さに欠けるというか、
読みが少し浅いのような気がします。
ボナンザは指すのが早いので
読みが入ってないかと思うと
あっと驚くような攻めや凌ぎをするので
指していて疲れますが、
そんな感じはあまりありません。

この棋譜でも分かるように、

対AI将棋2004 四段レベル戦4 やっと勝ったぁああ( ^-^)/:★*☆オメデト♪

しばしば私の読みのほうが上回っていることがある。
(その10倍ほど下回っているほうが多いが)
そのあたりが指しやすさにつながるのかもしれません。

全戦形を選ぶと、
ほんとうに多彩な戦法を駆使してきます。
「5筋位取り」「玉頭位取り」なんかされると
どう対処してよいのか皆目分からなくなる。
指し慣れた戦形でようやく勝負できるか
といったところです。

定跡からみっちり勉強したい、
という人にはおすすめのソフトです。



(渡野川)


東大将棋 定跡道場 完結編
プラットフォーム:Windows

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