ボナンザの思考

「将棋ソフトの棋力3」で報告した試験対局結果ですが、
あとで全棋譜は掲載するとして
その中から記憶に残ったものをピックアップして
ひとつ紹介してみたいと思います。

「ボナンザ」対「銀星将棋4」の第2局
その実戦棋譜からの局面図がこれです。

(図1)
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この局面を見て、どっちが優勢に見えますか?
当然先手▲ボナンザがどうみても勝ちそうですよね?
ところがどっこい、
結果は172手で後手銀星将棋4の勝ち。

この将棋、角換わり▲ボナンザが腰掛銀、△銀星将棋が棒銀
という序盤から、終始▲ボナンザが上手い攻めを続け、
ずっと▲勝勢が続いていたのです。
それが逆転される直前が、
この局面図です。
ここから手順をみていきたいと思います。

まず(図1)は△「銀星将棋4」が△5五桂と打ったところ。
いちおう「詰めろ」ですね。
放置すると次に△6七角成で、詰んでしまいます。
ボナンザは詰めろ逃れをしないといけないわけです。
単に▲5八銀と引いても、▲5八金と打っても
詰めろ逃れにはなるのですが、
そこから後手の攻めがまだ続きそうな感じがあります。
うまい詰めろ逃れの順はないでしょうか?

ここでボナンザは

▲2三銀

とだだのところに銀を打ちました。
冴えてますね。

後手玉が逃げるのは詰みですから取る一手です。

▲2三銀
△同玉
▲5三飛
△1四玉
▲5五飛成

で後手が詰めろをかけた△5五の桂馬を取ってしまい。
同時に龍を作ってその横利きで
後手玉の逃げ道をなくしてしまった。

これを見て、私は「先手ボナンザが勝った」と思ったのです。
次に「銀星将棋4」は

△4五歩

としました。
その局面図がこれです。

(図2)
画像

この図を見て、普通どう思います?

私は「銀星将棋4がギブアップした」と思いました。
銀3枚しかないから、タダ捨て王手しかかけられない。
だから無駄だと思うが龍の横利きだけをとめて、
玉の逃げ場を広くした。
しかしどう見たって上部に逃げ出すことはできそうもない。
入玉は不可能ですから「どうぞ詰ませてください」
というような手に見えますね。

先ほど実に見事な詰めろ逃れの手順を指したボナンザだから
当然それぐらいは読んでいるだろう。

そう思ってボナンザの指し手を待った訳です。
(数秒ですけど)

そしたらああた、
ボナンザくんどう指したと思います?

▲6四龍!

わたしゃ「なんでそれやねん!」と思わず画面に向かって
突っ込み入れてしまいましたわいさ。
この期に及んで、桂馬なんかとって龍そっぽ向かすか?

緩みすぎです。

先手玉は決して安全ではありませんので、
緩んだら危ないのに。
そこからあれよあれよという間に逆転されてしまい。
△後手「銀星将棋4」が勝ってしまいました。

念のため、(図2)の局面に戻して、
ボナンザの代わりに▲4五同龍寄として、
対局継続してやったところ、
銀星将棋は直後から
受けがない状態に陥ったときに将棋ソフトが指す
「時間稼ぎ連続王手」をやりはじめ、
王手がかからなくなったら即投了。
余裕で▲先手私は勝つことができました。

ボナンザの突然のこの思考の乱れは何なのでしょうね?
詰めろ逃れの数手は初心者には
大変勉強になる手順だったのに。

というお話でした。

私がボナンザの代わりに指した手順も、
変化として棋譜に追加しておきますので
後ほどご覧くださいね。

(渡野川)

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